あべ司法書士事務所【神戸市東灘区】
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解説・豆知識

不動産登記

代理人が異なる連件申請の前件添付や援用

 例えば、所有権移転登記を担当する司法書士がA、抵当権設定を担当する司法書士がBのような場合です。(後件の抵当権設定登記には、前件の登記により発行される登記識別情報の提供が必要になるわけですが、連件として処理してもらわないと、所有権移転登記が完了したのち、B司法書士がA司法書士から登記識別情報を預かって追加提供しなければならないという面倒臭いことになります。住宅用家屋証明書なども同じことになりますかね。しかし、そもそもそのようなやり方はまず採用しません。)

   

<オンライン申請の場合>

その他事項欄に以下のように記載することにより援用が可能です。

 

Aの申請書

「本件所有権移転登記と、令和 年 月 日付で後に申請される抵当権設定登記(代理人司法書士B)とは連件扱いとされたい。」

 

Bの申請書

「本件抵当権設定登記と、令和 年 月 日受付第 〇〇 号(代理人司法書士A)の所有権移転登記とは連件扱いとされたい。」

   

 <書面申請の場合>

神戸管内ではこれまでなんの問題もなく援用を認めてもらっていたと記憶していますが、「大阪は援用できない」との噂があったため、今回電話で照会してみました。

電話対応してくださった大阪法務局の方によれば、「原則は援用できないが、便宜的に認めている」とのことでした。

原則どおりの運用しかしていない法務局があったら、それは大変なことですが、、、

 

 

全国統一で「援用可」としてほしいものです。

 

2024.12.14 Saturday